年賀状は「元日に届けたい」という締切がはっきりした、めずらしい年末準備です。そして印刷を頼むなら、早いほど安いという価格構造がはっきりしています。
結論から言うと、印刷の注文は10〜11月上旬、投函は12月25日まで。この2つの日付を押さえておけば、慌てずに済みます。
この記事では、元日到着から逆算したスケジュールと、の仕組み、はがきの時期までを、働きながら年末の準備を回すサキさんとハル先輩の会話で整理します。

元日に届けるという、はっきりした締切がある準備です
こんな方に読んでほしい記事です
毎年12月に慌てて、元日に間に合わなかった年がある
印刷を頼みたいが、いつ注文すれば安いのか分からない
喪中はがきをいつ出せばいいのか毎年調べている
住所録の更新が面倒で、年末が憂鬱
この記事の前提
割引率・締切日は印刷サービスや年によって異なります。郵便の引き受け開始日・投函期限も年によって変わることがあります。正確な日程は、その年の各社および郵便局の案内でご確認ください。
毎年12月20日ごろに「あ、年賀状」と気づくんです。
その時期だと、印刷は間に合っても割高です。早割はとっくに終わっています。
早割があるのは知っていますが、いつからいつまでか把握していなくて。
9〜10月に始まって、段階的に縮んでいきます。 おせちと同じ構造です。年末に必要なものは、たいてい夏から秋に決まる。
干支を代表して参りました。ひとつよろしくお願いします。
干支が挨拶してきました。
年賀状の主役ですからね。 干支に立ち会ってもらいましょう。まずは逆算のスケジュールから。
結論:注文は10〜11月上旬、投函は12月25日まで
最初に、覚えておくべき日付は2つだけです。
①印刷の注文 → 10月〜11月上旬(早割がいちばん大きい時期)
②投函 → 12月25日まで(元日到着の目安)
9月〜11月印刷の早割(早いほど割引が大きい)
12月通常価格・投函期限(25日まで)
1月松の内(7日頃)まで。過ぎたら寒中見舞い

押さえる日付は2つ。注文と投函
元日から逆算する
9〜10月|印刷サービスを比較する。早割第1弾がいちばん安い
10〜11月上旬|デザインを決めて注文する。住所録もこの時期に整える
11月中旬|喪中はがきを出す(相手が年賀状を準備する前に)
12月15日頃|年賀はがきの引き受け開始。ここから投函できる
12月25日|元日到着の投函期限。ここが最終ライン
1月1日|到着
12月15日から出せるんですね。25日までに出す、と。
15日〜25日の10日間が投函の期間です。25日は「これ以降は元日に間に合わないことがある」というライン。余裕を持って20日ごろに出しておくと安心です。
日程は年によって変わることがある
引き受け開始日や投函期限は、その年の郵便局の案内で確認してください。年末年始の曜日の並びによって前後することがあります。
なぜ10〜11月に注文するのか
理由は3つあります。
①早割がいちばん大きい
多くの印刷サービスが段階式の早割を設定しています。早いほど割引が大きく、締切が来るたびに縮んでいきます。
②デザインを選べる
人気のデザインは、遅くなると取り扱いが終了することがあります。
③修正する余裕がある
宛名や差出人の間違いに気づいたとき、作り直す時間があります。12月に入ってからだと、間に合いません。
3つ目が意外に大きい。印刷の間違いは、必ず一定の割合で起きます。 名前の漢字、住所の番地、新しい年号。早く注文すると、直せます。
去年、義父の名前の漢字を間違えたまま出しました。
それは早めに気づきたいところですね。 届いてから確認して、間違いがあれば刷り直す。この余裕を持つためにも、早い注文が効きます。
間に合わなかった場合
元日に間に合わなくても、松の内(1月7日頃)までなら年賀状として出して問題ありません。
それ以降は「寒中見舞い」として、立春(2月4日頃)までに出します。
| 時期 | 出すもの |
|---|---|
| 12月25日まで投函 | 年賀状(元日に届く) |
| 12月26日〜1月7日頃 | 年賀状(松の内なら問題ない) |
| 1月8日頃〜2月4日頃 | 寒中見舞い |
| それ以降 | 余寒見舞い(地域により) |
松の内を過ぎると、私の出番も終わりです。ご利用は計画的に。
干支に急かされています。
早割の仕組みと、印刷の頼み方
印刷サービスの早割は、段階式になっています。

早く注文するほど安い。締切ごとに割引が縮んでいきます
段階の目安
- 9〜10月:受付開始。割引が最も大きい
- 10〜11月:段階的に縮小
- 12月:通常価格に近づく。締切が近づくと特急料金がかかることも
おせちと同じ構造です。売る側が早く数量を確定させたいので、その分を割引として還元しています。
印刷にも同じ理屈があるんですね。
年末に集中する商売は、たいていこの形になります。年賀状、おせち、かに。全部同じです。早く注文が入るほど、作る側が楽になる。
印刷を頼む方法
①ネットの印刷サービス
- 種類が多く、価格を比べやすい
- 早割が明確に設定されている
- 宛名印刷を頼めることが多い
- 現物は届くまで見られない
②郵便局・写真店・家電量販店
- 店頭で相談できる
- カタログから選ぶ
- ネットより高めのことが多い
③自分で印刷する
- 枚数が少ないなら安い
- インク代・用紙代がかかる
- 手間と時間がかかる

自宅印刷は、インク切れや色ずれで時間を取られることがあります
自分で印刷すると安いんじゃないですか。
枚数によります。 20枚くらいなら自宅のほうが安いことが多い。ただしインクが切れたら買いに行く、印刷がずれたら刷り直す。この時間を計算に入れると、50枚を超えるあたりから頼んだほうが楽になります。
自宅印刷は「時間」も費用のうち
インク代・用紙代だけでなく、印刷にかかる時間、トラブル対応の時間も含めて考えてください。年末の忙しい時期に半日使うなら、その分を金額に換算すると判断が変わります。
注文するときに決めること
①枚数
少し多めに注文するのが基本です。理由は2つ。
- 書き損じや汚れが出る
- 年末に「あの人にも出そう」と思い出すことがある
②宛名印刷を頼むか
宛名も印刷してもらえるサービスが多くあります。
- 住所録を渡す手間はかかる
- ただし手書きより速く、間違いが少ない
- 手書きの温かみは失われる
③デザイン
- 干支のイラスト(届く年のもの)
- 写真入り(家族・子ども・ペット)
- シンプルな挨拶のみ
送る相手によって使い分けるのが理想です。仕事関係にはシンプルなもの、親族には写真入り、というように。
2種類頼むと高くなりませんか。
少し高くなります。 ただ、仕事関係に子どもの写真を送るのは、相手によっては困らせることもある。枚数が多いなら分ける価値があります。
早割で決めるときの注意
早く注文する分、内容を確定させておく必要があります。
- 住所録が最新か(引越し・結婚で変わっていないか)
- 写真を使うなら選び終わっているか
- 差出人の情報(新しい住所、家族の名前)が正しいか
早割を狙うなら、9月中に住所録を整えておく。 ここが済んでいないと、10月に注文できません。
私のデザインも、早い時期のほうが種類が豊富です。よろしければお早めに。
営業されています。
住所録の整え方
年賀状でいちばん面倒なのが、ここです。先に片付けておくと、あとが楽になります。

去年届いた年賀状が、いちばん確実な住所録になります
住所録が古いまま何年も使っています。
去年届いた年賀状を見てください。 そこに最新の住所が書いてあります。届いたものを捨てずに取っておくのが、いちばん簡単な住所録の更新方法です。
更新のきっかけになること
住所や名前が変わるのは、次のようなときです。
- 引越し(転居はがきが届いていないか)
- 結婚(姓が変わっている)
- 世帯の変化(子どもの独立、同居の開始)
- 勤務先の変更(会社宛てに出している場合)
去年の年賀状の差出人住所と、自分の住所録を突き合わせると、変わっている人が分かります。
やること
①去年届いた年賀状を集める|捨てていなければ、そこに最新の情報がある
②住所録と突き合わせる|変わっているところを直す
③今年出す人を決める|出す・出さないを仕分ける
④新しく出す人を足す|今年お世話になった人など
届いた年賀状は1年保管する
住所録の更新に使えるだけでなく、「去年もらったか」の確認にも使えます。輪ゴムでまとめて、住所録と一緒にしまっておくと翌年が楽です。
「出す・出さない」を決める
毎年増え続けると、負担も費用も増えます。見直す機会にしてください。
出し続ける人
- 毎年やりとりが続いている
- 年賀状でしか近況を知らない(それも縁のうち)
- 仕事上、続けるべき関係
やめてもいい人
- 数年間、相手から来ていない
- 連絡先が変わって届かなくなった
- 別の手段で日常的に連絡を取っている
やめるのは、なんとなく気が引けます。
相手も同じことを思っているかもしれません。特に、もう何年も交流がない相手なら。自然にやめるのは失礼ではありません。
「年賀状じまい」という選択
近年は、年賀状のやりとりを終えることを伝える形も広まっています。
- 高齢になって負担が大きい
- デジタルの連絡手段に移行したい
- 枚数を減らしたい
伝え方としては、その年の年賀状の中で一言添えるのが一般的です。
「本年をもちまして、年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。今後はメールなどでご連絡させていただければ幸いです。」
理由を添えて、代わりの連絡手段を書くのが、角の立たない形です。
年賀状じまいは、関係を断つことではない
「今後は別の方法で」という趣旨を書き添えると、相手も受け取りやすくなります。連絡先(メールなど)を併記しておくと、より丁寧です。
無理に続けるより、はっきり伝えるほうが親切なこともあります。特に相手が高齢の場合、負担になっていることがある。
義父母には、そろそろその話をしてもいいかもしれません。
住所録の管理方法
- 紙の住所録 — 見返しやすいが、更新が手間
- 表計算ソフト — 印刷サービスに渡しやすい
- 年賀状ソフト・アプリ — 宛名印刷まで一貫してできる
- 印刷サービスのクラウド保存 — 翌年も使える
印刷を頼むなら、サービス側に住所録を預けられることが多く、翌年の手間が減ります。
一度データにしておくと、翌年から楽です。 最初の1年は手間ですが、そこを乗り越えると毎年10分で済むようになります。
私は毎年入れ替わりますが、住所録は使い回せます。
干支の立場からの助言でした。
喪中はがきの時期とマナー
身内に不幸があった年は、年賀状ではなく喪中はがき(年賀欠礼状)を出します。
喪中はがきは、いつ出せばいいんでしょうか。
相手が年賀状を準備する前です。具体的には11月中に届くように出します。
なぜその時期なのか
喪中はがきの目的は、「今年は年賀状を出しません」と事前に伝えることです。
相手が年賀状を用意した後に届くと、相手に気を使わせてしまいます。だから、相手が準備を始める前に届く必要があります。
印刷サービスの早割と同じ時期に準備することになります。年賀状の準備と同じタイミングで動くと、ちょうどよく収まります。
喪中はがきは11月中に出す
12月に入ってからでは、相手がすでに年賀状を用意している場合があります。11月中旬〜下旬の投函を目安にしてください。
誰に出すか
普段、年賀状をやりとりしている人に出します。
- 毎年出している相手すべて
- 相手が喪中を知っているかどうかは関係ない(形式として出す)
葬儀に参列してもらった相手にも出すのが一般的です。「知っているから不要」ではなく、年賀欠礼の挨拶として出します。
どこまでの親族が対象か
明確な決まりはありません。 一般的には二親等まで(父母・配偶者・子・兄弟姉妹・祖父母・孫)を目安とすることが多いようです。
ただし、
- 同居していたか
- 交流の深さ
- 地域や家の慣習
によって判断が変わります。迷ったら家族と相談してください。
決まりがないんですね。
気持ちの問題なので、はっきりした線はありません。「喪に服したい」と思うなら出す、というくらいの理解でいいと思います。
書き方の基本
- 年賀欠礼の挨拶であることを伝える
- 誰がいつ亡くなったかを書く
- お世話になった感謝を伝える
- 今後のお付き合いをお願いする
句読点を使わない、「拝啓」などの頭語・結語は使わない、近況報告は書かないのが慣習です。
喪中はがきに書かないこと
近況報告やお祝いごとの報告は書きません。年賀欠礼を伝えるためのものなので、内容はそこに絞ります。写真も入れないのが一般的です。
12月に不幸があった場合
年末に不幸があり、喪中はがきが間に合わないことがあります。
この場合は、年が明けてから「寒中見舞い」として、年賀状をいただいたお礼と、喪中で挨拶を控えたことを伝えます。
- 松の内が明けてから(1月8日頃〜)
- 立春(2月4日頃)までに出す
無理に年内に出す必要はありません。 年明けの見舞いで十分に伝わります。
喪中の相手に年賀状を出してしまったら
相手が喪中と知らずに年賀状を出してしまうことがあります。マナー違反ではありません。
気になる場合は、松の内が明けてから寒中見舞いでお詫びとお悔やみを伝えると丁寧です。
喪中の人へ「年賀状以外」を送る
喪中はがきが届いた相手に対して、寒中見舞いを送るという形があります。
- 松の内が明けてから(1月8日頃〜)
- 年賀の言葉は使わない
- 相手を気遣う内容にする
「年賀状は出せないが、挨拶はしたい」というときに使える形です。
喪中はがきをもらったら、何もしないものだと思っていました。
何もしなくても失礼ではありません。 ただ、親しい相手なら寒中見舞いを送ると気持ちが伝わります。やってはいけないことではなく、やれば丁寧なことです。
こういう年は、私も遠慮いたします。
書き方と、送る相手による使い分け
印刷を頼むにしても、何を書くかは自分で決めることになります。

賀詞・挨拶・近況。3つの要素で構成します
基本の構成
年賀状は、次の要素でできています。
①賀詞(がし) — 「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」など
②挨拶 — 旧年の感謝と、新年のお願い
③近況や一言 — 手書きで添えると印象が変わる
④日付 — 「令和◯年 元旦」など
賀詞の使い分け
ここは間違えやすいところです。
- 1文字(寿・福・賀)/2文字(賀正・迎春・慶春)
→ 目上の人には避けるとされます。省略した形なので、丁寧さに欠けると受け取られることがある
- 4文字(謹賀新年・恭賀新年)
→ 目上の人にも使える丁寧な形
- 文章(あけましておめでとうございます・謹んで新年のお慶びを申し上げます)
→ 誰にでも使える
迷ったら4文字か文章の賀詞
「賀正」「迎春」は目上の人には避けるのが無難です。「謹賀新年」または「あけましておめでとうございます」なら、相手を選びません。
「迎春」を上司に出していました。
気にする人と気にしない人がいます。 ただ、避けられる失礼なら避けたほうがいい。「謹賀新年」にしておけば間違いありません。
避けたい言葉
年賀状では、縁起の悪い言葉(忌み言葉)を避ける慣習があります。
- 「去年」→ 「昨年」「旧年」を使う(「去」は忌み言葉とされる)
- 「切れる」「終わる」「落ちる」「失う」などの表現
また、句読点を使わないのが伝統的な形です。「区切りをつけない」という意味からとされます。ただし、現代では気にしない人も増えています。
送る相手による使い分け
仕事関係
- 賀詞は4文字か文章
- 写真は避けるのが無難(家族写真は私的すぎることがある)
- 会社名・役職を正確に
親族
- 写真入りが喜ばれることが多い
- 子どもの成長を伝える近況
- くだけた表現でも問題ない
友人
- 自由。デザインも表現も相手との関係次第
| 相手 | 賀詞 | デザイン | 一言 |
|---|---|---|---|
| 上司・取引先 | 謹賀新年など4文字 | シンプル | 仕事の抱負・感謝 |
| 親族 | 何でも | 写真入りも可 | 近況・子どもの様子 |
| 友人 | 何でも | 自由 | 個人的な話題 |
| 疎遠な相手 | 4文字か文章 | シンプル | 一言添えると温かい |
手書きの一言を添える
印刷だけの年賀状に、一言手書きを添えるだけで印象が変わります。
- 「今年こそ会いましょう」
- 「お子さん、大きくなりましたね」
- 「昨年はお世話になりました」
全員に書く必要はありません。 特に伝えたい相手だけでも十分です。
1行でいいんです。 印刷だけの年賀状が並ぶ中で、手書きがあるものは記憶に残ります。
枚数が多いと大変ですが、10枚くらいなら書けますね。
書きたい相手にだけ書く。 全部やろうとすると続きません。
差出人の情報
意外に忘れやすいのが、自分の情報です。
- 引越しした場合、新しい住所になっているか
- 家族の名前は最新か(子どもが生まれた、独立した)
- 郵便番号は正しいか
差出人が分からないと、返事が出せません。ここは正確に。
引越し直後の年賀状は住所を確認する
印刷サービスに登録した差出人情報が古いままだと、そのまま印刷されます。注文の前に必ず確認してください。
投函と、元日に届けるための注意
印刷ができたら、次は出す段階です。

年賀はがきは、専用の投入口か窓口へ
引き受け開始と投函期限
- 引き受け開始:12月15日頃から
- 元日到着の目安:12月25日までに投函
この10日間が、年賀状を出す期間になります。
25日は「これ以降は元日に間に合わないことがある」というラインです。余裕を持つなら、20日ごろに出しておくと安心です。
日程は年によって変わる
引き受け開始日・投函期限は、その年の郵便局の案内で確認してください。年末年始の曜日の並びで前後することがあります。
15日より前に出すとどうなるか
年賀はがきを12月15日より前に投函すると、通常のはがきとして配達されることがあります。つまり、年内に届いてしまいます。
「早く出そう」と思って12月上旬にポストへ入れると、これが起きます。
早く出すのは駄目なんですね。
15日を待ってください。 印刷や宛名書きは早く済ませて構いませんが、投函だけは15日以降です。
年内に届いてしまうと、私も出番を間違えたことになります。
出し方
①ポストの「年賀」の投入口へ
年末はポストに年賀状専用の投入口が設けられます。そちらに入れてください。
②郵便局の窓口へ
確実なのはこちらです。特に枚数が多い場合は、窓口に持ち込むほうが安心です。
③輪ゴムでまとめる
専用の投入口がない場合や、通常の投入口に入れる場合は、年賀状だけを輪ゴムでまとめて、他の郵便物と分かるようにします。

枚数が多いときは、窓口に持ち込むのが確実です
出す前に確認すること
①料金は足りているか
- 年賀はがきを使っていれば問題ない
- 私製はがきを使う場合は、切手が必要。年賀の表示も自分で書く必要がある
- 定形外のサイズになっていないか
②宛名は正しいか
- 郵便番号・住所・氏名
- 敬称(様・御中の使い分け)
- 会社宛てなら部署名・役職
③「年賀」の表示があるか
私製はがきや、通常はがきに切手を貼って出す場合、表面に「年賀」と朱書きする必要があります。これがないと、年内に配達されてしまいます。
私製はがきなら「年賀」の朱書きを忘れずに
年賀はがき(くじ付きのもの)を使う場合は不要ですが、自分で用意したはがきで出す場合は、切手の下あたりに「年賀」と赤字で書いてください。
写真のはがきを自分で作ったことがありますが、書いていませんでした。
年内に届いていたかもしれませんね。 相手は「気が早いな」と思ったかもしれません。
遠方・海外への配慮
- 遠方:期限は同じですが、余裕を持って出すほうが安心
- 海外:航空便でも日数がかかります。11月中〜12月上旬には出しておく
海外へは年賀はがきではなく、エアメールとして出すことになります。料金も異なるので、郵便局で確認してください。
出し忘れた分への対応
年が明けてから「あの人にも出せばよかった」と気づくことがあります。
- 松の内(1月7日頃)までなら年賀状として出せる
- それ以降は寒中見舞い
もらってから返すのは失礼ではありません。ただし、なるべく早く出すのが礼儀です。
返信用に数枚残しておくといいですよ。思いがけない人から届くことがあります。
多めに注文する理由が、そこにもあるんですね。
5枚くらい余らせておく。 書き損じにも使えますし、年明けの返信にも使えます。
費用の考え方と、枚数の見直し
年賀状は枚数がそのまま費用になります。枚数を見直すのが、いちばん効く節約です。

はがき代・印刷代・宛名印刷。枚数がそのまま効きます
費用の内訳
- はがき代(年賀はがきの代金)
- 印刷代(デザイン面)
- 宛名印刷代(頼む場合)
- 送料(印刷サービスから届く分)
枚数が増えるほど1枚あたりの単価は下がるのが一般的ですが、総額は当然増えます。
費用を抑える方法
①早割を使う
いちばん効きます。同じ商品が、注文時期で価格が変わります。
②枚数を見直す
前の章で触れたとおり、数年やりとりがない相手は見直す機会にしてください。
③宛名を自分で書く(または自分で印刷する)
宛名印刷を頼まなければ、その分の費用は下がります。ただし手間が増えるので、枚数との兼ね合いです。
④自宅印刷にする
枚数が少ないなら、自宅印刷のほうが安いことがあります。ただしインク代・用紙代・時間を計算に入れてください。
⑤デザインをシンプルにする
写真入り・箔押しなど、加工が増えると単価が上がります。
写真入りは高いんですね。
加工の分だけ上がります。 ただ、親族には喜ばれるので、相手によって使い分けるのが現実的です。全部を写真入りにする必要はありません。
枚数の考え方
「毎年出しているから」で続けると、枚数は減りません。
見直す基準として、次の問いが使えます。
「この人と、年賀状以外で連絡を取っているか」
- 取っている → 年賀状はなくてもいいかもしれない
- 取っていない → 年賀状が唯一のつながり。続ける価値がある
意外に思われるかもしれませんが、日常的に連絡を取っている相手のほうが、年賀状をやめやすいのです。
逆だと思っていました。
年賀状は「普段会わない人とのつながり」を保つ道具です。毎日メッセージをやりとりしている相手なら、年賀状がなくても関係は続きます。
やめるときの伝え方
減らすと決めた場合、急に出さなくなるか、一言添えて終えるかの2つがあります。
急に出さなくなる
- 相手も自然に察することが多い
- 特に、もう何年も交流がない相手なら問題になりにくい
一言添えて終える(年賀状じまい)
- その年の年賀状に、今後控える旨を書く
- 代わりの連絡手段を書き添えると丁寧
- 高齢の方や、負担が大きくなった場合に使われる形
「やめる」を伝えるかどうかは相手による
疎遠な相手なら黙って減らしても差し支えありません。親しい相手や、今後も関係が続く相手には、一言添えるほうが誤解を生みません。
デジタルへの移行
年賀状の代わりに、メールやメッセージで新年の挨拶をする形も広がっています。
- 費用がかからない
- 元日に確実に届く
- ただし、相手によっては物足りなく感じることがある
相手の年代や好みによって使い分けるのが現実的です。「全部デジタルに」ではなく、「この人には年賀状、この人にはメッセージ」という形が無理がありません。
私としては、紙で残していただけると嬉しいのですが。まあ、時代ですね。
干支が寂しそうです。
どちらが正しいという話ではありません。 続けられる形を選ぶのがいちばんです。無理をして途切れるより、負担のない形で続けるほうがいい。
デザインの選び方と、干支の扱い
どんな絵柄にするか。ここも毎年迷うところです。

干支は年賀状の定番。使うのは「届く年」のものです
定番の系統
①干支のイラスト
その年の干支を使うのは、いちばん外れがない選択です。誰に出しても問題がなく、季節感がはっきりしています。
②写真入り
家族・子ども・ペットの写真を入れる形。近況が一目で伝わるのが利点です。
③風景・縁起物
富士山、初日の出、松竹梅、鶴亀など。落ち着いた印象になり、仕事関係にも使いやすい。
④シンプルな文字のみ
賀詞と挨拶だけ。もっとも汎用性が高い形です。
毎年、干支のイラストにしています。
いちばん安全な選択です。誰に出しても問題がなく、年が変わったことがはっきり伝わる。
12年に一度、順番が回ってきます。私の年でなくても、誰かの年です。
干支の順番
年賀状で使う干支は、12年で一巡します。
子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・辰(たつ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)
年賀状の干支は、出す年ではなく「届く年」のものを使います。年をまたぐ準備なので、ここが入れ替わりやすいところです。
| 元日に届く年 | 干支 |
|---|---|
| 2027年 | 未(ひつじ) |
| 2028年 | 申(さる) |
| 2029年 | 酉(とり) |
| 2030年 | 戌(いぬ) |
| 2031年 | 亥(いのしし) |
| 2032年 | 子(ねずみ) |
秋に注文するとき、印刷するのは翌年の干支です。 「今年の干支」で考えると1つずれます。

干支は12年で一巡します
来年の干支を間違えて印刷したことがあります。
たまにあります。 年をまたぐ準備なので、混乱しやすい。注文の前に、その年の干支を確認してください。
写真入りを使うときの注意
①相手を選ぶ
家族写真は、親族や親しい友人には喜ばれます。ただし、
- 仕事関係には私的すぎることがある
- 子どもがいない相手には配慮が要る場合もある
②写真の質
- 明るい場所で撮ったもの
- 顔がはっきり写っているもの
- 印刷すると暗くなることがあるので、明るめのものを選ぶ
③個人情報
学校名や地名が写り込んでいないか確認してください。
写真入りは相手を選んで
家族写真は「近況を伝えたい相手」に。仕事関係や、あまり親しくない相手にはシンプルなデザインを。2種類作る価値はあります。
手作りという選択
自分でデザインを作る方法もあります。
- 消しゴムはんこ・芋版 — 手作りの温かみが出る
- 子どもの絵や手形 — 親族には特に喜ばれる
- パソコンで自作 — 自由度が高い
枚数が少ないなら、手作りは十分に現実的です。時間はかかりますが、印象に残ります。
20枚くらいなら手作りもできます。 100枚だと厳しい。枚数との相談です。
毎年同じでもいい
デザインを毎年変える必要はありません。
- 干支の部分だけ変えて、あとは同じ形式
- 使っているサービスのテンプレートを踏襲する
「今年も届いた」と分かる形を続けるのも、ひとつのやり方です。悩む時間が減って、続けやすくなります。
毎年ゼロから考えていました。
そこで止まって、12月になるんです。去年と同じ形式で、干支だけ変える。 これなら10分で決まります。
迷う時間を減らす工夫
デザインで悩んで注文が遅れると、早割を逃します。「去年と同じ形式」と決めてしまえば、早く注文できて安くなる。悩む価値があるかどうかも、考えてみてください。
受け取ってからのこと
出すだけで終わりではありません。届いた後にもやることがあります。

元日に届く。そこからが受け取る側の番です
届いたら確認すること
①出していない相手から届いていないか
これがいちばん多い状況です。松の内(1月7日頃)までに返信すれば、年賀状として出せます。
②住所が変わっている人はいないか
差出人の住所を見て、住所録を更新します。これが翌年の準備になります。
③喪中の相手に出していないか
喪中はがきを見落として出してしまった場合、寒中見舞いでお詫びを伝えると丁寧です(必須ではありません)。
出していない人から届くと、少し焦ります。
焦らなくて大丈夫です。松の内までに出せば、遅れたことにはなりません。返信用に数枚残しておくと、すぐ対応できます。
返信の書き方
出していない相手に返す場合、「返事です」と分かる書き方は避けるのが一般的です。
- 「年賀状ありがとうございました」とは書かない
- 普通の年賀状として書く
- 一言添えるなら「今年もよろしくお願いします」など
遅れたことを詫びる必要もありません。 松の内までなら、それが普通の形です。
返信は「普通の年賀状」として出す
「お返事が遅れて」と書くと、かえって相手に気を使わせます。何も書かずに、通常の年賀状として出すのがいちばん自然です。
お年玉くじ
年賀はがきにはお年玉くじが付いています。
- 抽選日は例年1月中旬頃
- 当選番号は郵便局のサイトや窓口で確認できる
- 引き換えの期限がある(例年、抽選日から半年ほど)
届いた年賀状を捨てる前に、番号を確認してください。
くじの部分は、私の管轄ではありませんが。
毎年、確認せずに捨てていました。
もったいない。 抽選日にまとめて確認するだけです。5分で終わります。
保管する
届いた年賀状は、1年間保管しておいてください。
理由は2つ
- 来年の住所録になる(最新の住所が書いてある)
- 「去年もらったか」の確認ができる
輪ゴムでまとめて、住所録と一緒にしまっておくと、翌年の9月に取り出すだけで準備が始められます。
保管の場所を決めておく
「去年の年賀状、どこにやったっけ」で毎年探すことになります。住所録と同じ場所に、必ずしまう。それだけで翌年が楽になります。
処分するとき
翌年の準備が終わったら、古い年賀状は処分します。
住所・氏名が書かれた個人情報なので、
- シュレッダーにかける
- 細かく破く
- 個人情報保護スタンプを使う
そのまま資源ごみに出さないでください。
年賀状は個人情報の塊です。名前・住所・家族構成・写真。処分するときは気をつけてください。
束のまま捨てそうになっていました。
来年のための記録
最後に、余裕があればその年の記録を残しておくと、翌年が楽になります。
- 何枚注文したか
- どのサービスを使ったか、いくらだったか
- 出したのに来なかった相手/来たのに出していなかった相手
メモ1枚で十分です。住所録と一緒にしまっておけば、翌年の9月に見返せます。
1年に1回しかやらない作業なので、記憶は残りません。メモだけが頼りです。
よくある失敗と、その避け方
実際に起こりやすい失敗を挙げておきます。

失敗の型は決まっています。知っていれば避けられます
失敗1:12月に思い出して、早割を逃した
気づいたときには通常価格になっていた。
避け方:10〜11月上旬に注文する。 早割は段階式で、早いほど大きい。
失敗2:宛名や差出人を間違えたまま印刷した
名前の漢字、住所の番地、引越し後の新住所。届いてから気づいた。
避け方:早く注文して、確認する時間を作る。 12月に届くと、刷り直す余裕がありません。
失敗3:12月15日より前に投函した
早く出そうとして、年内に配達されてしまった。
避け方:投函は12月15日以降。 印刷や宛名書きは早く済ませて構いませんが、出すのは15日を待つ。
失敗4:私製はがきに「年賀」と書かなかった
自分で作ったはがきを出したら、年内に届いた。
避け方:年賀はがき以外で出すなら、表面に「年賀」と朱書き。
失敗5:25日を過ぎて出して、元日に届かなかった
年末の慌ただしさで、投函が遅れた。
避け方:20日を目標にする。 25日は「これ以降は間に合わないことがある」ライン。余裕を持つ。
25日を目標にしていました。
目標は20日、期限が25日です。目標を期限に置くと、必ず遅れます。
失敗6:喪中はがきが遅くなった
12月に入ってから出したので、相手はすでに年賀状を用意していた。
避け方:11月中旬〜下旬に投函する。 相手が準備を始める前に届ける。
失敗7:住所録が古いまま出して、戻ってきた
引越しを知らずに古い住所へ出し、宛先不明で返送された。
避け方:去年届いた年賀状で住所録を更新する。 転居はがきが来ていないかも確認。
失敗8:賀詞を目上の人に「賀正」で出した
省略した賀詞は、目上の人には避けるとされる。
避け方:迷ったら「謹賀新年」か文章の賀詞。 相手を選びません。
失敗9:枚数が足りなくなった
書き損じや、年明けの返信で足りなくなった。
避け方:5枚ほど多めに注文する。 書き損じにも、返信にも使えます。
失敗10:仕事関係に家族写真を送った
私的すぎる内容で、相手が反応に困った。
避け方:相手によってデザインを分ける。 仕事関係にはシンプルなものを。
10の失敗に共通すること
半分は「早く動けば起きなかった」もの、もう半分は「決まりを知らなかった」ものです。10月に注文して、15日〜25日に投函する。この2つの日付を押さえるだけで、大半が防げます。
私の出番は1年に一度きりです。どうか間に合わせてください。
責任重大ですね。
準備のチェックリスト
時期ごとに、確認できる形にまとめます。
- 1去年届いた年賀状を集めて、住所録を更新したか
- 2今年出す人・出さない人を仕分けたか
- 3印刷サービスを比較したか(早割の締切を確認)
- 4引越し・結婚などで差出人の情報が変わっていないか
- 1早割のうちに注文したか
- 2デザインは相手によって分けたか(仕事関係はシンプルに)
- 3賀詞は相手に合っているか(目上には4文字か文章)
- 4枚数は多めにしたか(書き損じ・年明けの返信用に5枚ほど)
- 5宛名印刷を頼むか、自分で書くか決めたか
- 1喪中はがきが必要なら、11月中旬〜下旬に投函したか
- 2届いた喪中はがきを確認して、その相手を年賀状のリストから外したか
- 1宛名の漢字・住所・郵便番号を確認したか
- 2差出人の情報が最新か
- 3誤りがあれば、刷り直す時間があるか
- 1投函は12月15日以降か(それより前だと年内に届く)
- 2私製はがきなら「年賀」の朱書きをしたか
- 3目標は20日、期限は25日で動いているか
- 4ポストの年賀専用の投入口か、郵便局の窓口へ出したか
- 1思いがけず届いた分に、松の内(1月7日頃)までに返信したか
- 2松の内を過ぎたら寒中見舞いに切り替えたか
- 3届いた年賀状を保管したか(来年の住所録になる)
時期ごとに分かれていると分かりやすいです。
9月・10月・11月・12月15日・12月25日。 この5つのタイミングだけ覚えておけば大丈夫です。
よいお年をお迎えください。
まとめ:年賀状の準備カレンダー
長くなったので、要点だけをもう一度まとめます。
押さえる日付は2つ
- 印刷の注文 → 10〜11月上旬(早割がいちばん大きい)
- 投函 → 12月25日まで(目標は20日)
時期ごとにやること
- 9〜10月:住所録の更新、出す人の仕分け、印刷サービスの比較
- 10〜11月上旬:注文(早割)。多めに5枚ほど
- 11月中旬〜下旬:喪中はがきを出す(相手が年賀状を準備する前に)
- 12月15日〜25日:投函(15日より前は年内に届いてしまう)
- 1月7日頃まで:。ここまでは年賀状として出せる
- 1月8日頃〜2月4日頃:
印刷を頼むなら
- 早割は段階式。早いほど安い
- 早く注文すると、間違いに気づいて刷り直す余裕ができる
- 自宅印刷は枚数次第。インク代と時間を計算に入れる
書き方
- 賀詞は目上の人には4文字(謹賀新年)か文章。「賀正」「迎春」は避けるのが無難
- 「去年」ではなく「昨年」「旧年」
- 相手によってデザインを分ける(仕事関係にはシンプルなもの)
- 手書きの一言を、伝えたい相手にだけ添える
住所録
- 去年届いた年賀状が最新の住所録になる。1年保管する
- 数年やりとりがない相手は、見直す機会にしていい
- やめるなら「年賀状じまい」として代わりの連絡手段を添える
喪中はがき
- 11月中旬〜下旬に投函する
- 対象は一般的に二親等まで(明確な決まりはない)
- 12月に不幸があって間に合わない場合は、年明けの寒中見舞いで
「10月に注文、15日〜25日に投函」。この2つを覚えて帰ります。
それで十分です。年賀状は締切がはっきりしているぶん、逆算しやすい準備です。日付を押さえてしまえば、あとは流れで進みます。
一年間、よろしくお願いいたします。
こちらこそ。
なお、今年身内に不幸があった場合は年賀状ではなく喪中はがきを出します。時期と文面は喪中はがきはいつ出す?にまとめています。11月中に届けるのが基本なので、年賀状より先に動くことになります。
同じ年末の準備として、おせちの早割スケジュールや大掃除はプロに頼む?もあわせてどうぞ。12月に必要になるものは12月に読むべき記事の一覧にまとめています。


